・狭心症・心筋梗塞や脳梗塞を起こした人でも、LDLコレステロール値が正常範囲内の人が多くいました。 いったいなぜなのか。この原因が解明されてきました。LDLの大きさが問題だったのです。 通常のLDL粒子の多い人より粒子径の小さい「小型LDL」を多く持つ人の方が、心筋梗塞を起こす確率が 約3倍高くなることがわかってきました。 そこでこの「小型LDL」は「超悪玉LDL」、これに含まれるコレステロールは「超悪玉コレステロール」と 呼ばれています。 ・この超悪玉コレステロールはサイズが小さいので、血管壁に入り込みやすく さらに酸化されやすいので、 動脈硬化を非常に強く進めます。 ・なぜ小さいサイズのLDLが増えるのか、このメカニズムに内臓脂肪が深く関わっていることがわかってきました。
・高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病をいくつか合併して発症している状態(メタボリックシンドローム) だと超悪玉を多く持っている、または持ちやすいと考えられます。 ・例をあげますと・・・・中性脂肪値が高い人 血糖値が高い人 血圧が高い人 内臓脂肪型肥満の人 HDL値が低い人
これ以外に・・・以前に狭心症や心筋梗塞にかかったことがある人 家族に狭心症や心筋梗塞の人がいる、という人
超悪玉LDLが増える最大の原因は中性脂肪です。 まず血液中の中性脂肪を減らすことが大切です。 それには、食事に気をつけて運動を心がけるようにしましょう。
・アルコールの飲みすぎや 缶コーヒーやジュース類(特に炭酸飲料)に注意しましょう。
・果物・お菓子は取りすぎないようにしましょう。
・「寝る2時間前以降は飲食しない」「間食・夜食はなるべく取らない」
「3度の食事をきちんと取る」ようにしましょう。
・継続的な運動は中性脂肪の分解を促進し、HDLコレステロールを増やします。
ウオーキングなどがお勧めです。
・ひざや腰などを痛めている人には、水中ウオーキングがお勧めです。
・できれば毎日・60分程度の軽い運動を目標にしてください。
・ただし持病のある人は、運動の仕方・強度について事前によくかかりつけのお医者さまに
相談することが大切です。
・喫煙は 超悪玉LDLを酸化してさらに動脈硬化を促進させます。
※「メタボリックシンドロームの予防・改善」のページもぜひご覧ください。
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