■ コレステロール関連のニュース -1-
むしろ高めの方が長寿だ。最近、こんな議綸が活発になり、従来とは異なる基準値を股けて治療にあたる医師も出てきた。コレステロール値は高めの方が長生きするという説について、日本では血中の総コレステロール値が1dlあたり220mg以上で高脂血症と診断される。この基準は日本動脈硬化学会が97年に決めたものです。一方、コレステロール値が240〜280mgの人が最も総死亡率が低かったという調査結果も出ています。茨城県や東京都小金井市、福井市などで行われた調査でも、おおむね同様の結果が出ました。また、コレステロール降下薬の1つの服用者約52400人を6年間追跡した調査でも、コレステロール値200〜279mgの人の総死亡率はどの値でも大差なく、逆に180mg未満の入の死亡率は高かったのです。こうした調査結果からコレステロール値は低いほどよい、とは一慨に言えません。確かに、心筋梗塞を起こした人や糖尿病の人、遺伝的にコレステロール値が高い人などは、値が高くなると心筋梗塞を起こしやすくなる。しかし、そういう危険因子がない場合は総コレステロール値が240〜280mg前後でも、あえて薬で下げる必要性はないと言う先生もいます。一方、コレステロールは細胞膜の重要な構成要素で脳や神経に最も多く、各種ホルモンの生成にも欠かせない成分だ。低コレステロールでは長生きできないと主張する先生もいて、240〜260mgくらいが最も総死亡率が低く、160mg以下だと死亡率が高くなる。高齢者がコレステロール値を気にし過ぎで、卵や牛乳、魚、肉を控えてしまうのは、かえってよくないと強調しています。また、日本のさまざまな調査研究は、コレステロール値220〜280mgの人が長生きすることを裏付けていると主張。もちろん、基準値作りにかかわった専門医らからは安易な結輪づけは危険すぎるとの強い反論があり、リスクには個人差が大きい。ただ、性別や年齢などを考慮した基準値の見直しが一部で始まっているのも事実です。
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